12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/31(金) 16:37:27.90 ID:MxdTAWJV0
>>9
「これを…」
ちひろさんは神妙な面持ちでビデオを俺に渡した。
なんだろうか。
タイトルも表紙もないDVDだった。
ラベルも貼ってない。
「これなんですか?」
「…見れば分かりますよ」
ぐいっっと力強く俺に押し付けるとちひろさんは事務所を出ていってしまった。
見てみろということらしい。
仕事が終わってから見てみることにしよう。
「さて、見てみるか」
これが小梅から渡された物なら予想がつくのだが、ちひろさんからのは予想がつかなかった。
まぁ、面白い映画とかに違いないだろう。
久々に起動したPS2にDVDを入れた。
電子音が少し鳴ってから映像が流れ始めた。
「ん…?」
どこかで見たような部屋だった。
「もしかして、これAVか…?」
益々意味が分からなくなった。
なんでちひろさんがAVを持っているんだろう。
そしてそれを俺に渡すんだろう。
自分のそういう趣味を仕事の場で話したことはない。
そんなことを考えている内に女優役の女性が出てきていた。
「え…?」
思わず目を疑った。
三回ほど目を擦り、目薬を差したが目の前の映像は消えなかった。
テレビの中では俺の事務所を引退したアイドルがいたのだ。
『もっと大きい事務所で私は輝くから』
そんなことを言って俺の元から去ったアイドル。
最近は見なくなってきたが、そうかこういう風になっていたのか…。
正直見る気も起きなかったので早送りをしながら見飛ばした。
途中本番のシーンも何度かあったが直視することは出来ずにいた。
「もう終わりか」
ようやく終わったようだ。
そう思った瞬間画面がガラリと変わった。
何かまた始まるのだろうか。
「Pさん聞こえますか?」
テレビの中の彼女が俺の名前を呼んだ。
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