13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/31(金) 16:38:20.61 ID:MxdTAWJV0
驚愕に目を見開かれる。
思わずテレビを掴んだ。
薄いテレビがピシリと嫌な音を立てる。
『こんなになっちゃった…。移ってから昔はよかったって思うこと多かったよ』
『大きな事務所に行けば、もっと高いところに行けると思ってたのかなぁ…』
そう言って頭を下げるとそこで画面は止まった。
俺はそこでテレビの電源を消す。
そして、壁に向かって力の限り頭を叩きつけた。
――不思議と痛みはなかった。
「――さん!Pさん!」
「ん?」
誰かに呼ばれた気がして目を開けた。
そこにはそのアイドルがいた。
反射的にそのアイドルを抱きしめる。
「えっ…Pさん」
「どこにも行くなっ!」
「はい……私はどこにも行きませんよ」
どうやら夢のようだった。
随分と悪い夢だった。
今夜は早く寝ることにしようか…。
あんな夢を見ないように。
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