14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/31(金) 16:58:09.79 ID:MxdTAWJV0
>>10
「おーい。Pさんこっちですよ。ほら、牛さんです」
「そうだな。喜んでくれてるようでよかったよ」
膝をガクガクさせながら答えた。
正直ここまできついと予想外だった。
勿論自分の体力がここまで落ちてることにも驚いたが。
中々帰れない雫の為に近場の牧場まで来てみたが喜んでいるようで本当によかった。
「いやー、Pさんが牧場に行くぞって言ったからいきなりなにかなって思っちゃいましたよ」
「喜んでくれてうれしいよ」
「はい。とっても嬉しいです。あ、見てくださいあの子可愛いですよねー」
とても喜んでいるようでよかった。
どの牛が可愛くてどの牛が可愛くないの分からないけど。
「やっぱり牧場っていいですよねー。空気が澄んでて」
「それは分かるぞ」
「なんだか故郷を思い出しますよ」
「本当に好きなんだなぁ。牛が」
「牛さんも好きですけど、こういう雰囲気も好きなんですよー。Pさんはどうですか?」
「俺も好きだなぁ。なんか和むよ。田舎を思い出す」
「同じですねー。あ、あそこでソフトクリームが売ってますよ」
男と意識していないのか、雫は、手を握ってどんどんと進んでいく。
「ここは俺が持つよ」
「え、本当ですか?すみません」
「いいって」
「ありがとうございますー♪」
にこにこと笑いながら雫はソフトクリームを舐める。
年相応の笑顔だった。
「…雫、これからも頑張ろうな」
「はいっ!頑張りましょうねー。ここで元気も貰えましたからっ!」
「おう。トップアイドルになろうな」
「あっ」
何かを思いついたかのように雫はこちらを上目づかいで見た。
「あのですね、トップアイドルになったらお願いがあるんですけど」
「なんだ?」
「酪農一緒にやりませんか?Pさんが私をスカウトしたみたいに、私がPさんを酪農に逆スカウトしちゃいますねー!」
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