過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part16 -SS速報VIP

過去ログ - 安価で女装ギャルゲー風SS part16

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998: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2013/06/21(金) 22:59:02.46 ID:CnCG8KdQo
2、やらない

貴方「あー……すみませんが、遠慮します。流石に、それほどの余裕はないでしょうから……」

なんつって、事実七割嘘三割。貴方のクラスの出し物でいっぱいいっぱいなのは確かだ。
だが、断った理由の大部分は、貴方が束縛される事柄を聞いた事による、怠惰な感情。
貴方の心は今、「めんどくせー」一色である。しかし誰が、貴方を駄目人間と言えよう！

＊「そうですか、残念ですね」

意外とあっさりと、生徒は身を引いた。三年生ともなると、聞きわけが良いのだろうか。
以前の経験と照らし合わせて、食い下がる事は時間の無駄だと知っているのかもしれない。

＊「まあ、時間はあります。一週間前、なんて無茶な事が無ければ、また来てください」

＊「全校生徒は、あなたという王子を待ち続けております」

そんな、妙に気障ったらしい会釈をして、生徒は去っていった。

……すぐに引き下がった理由は、それか。

まあ貴方だって、怠惰な感情は岩より重い。そう簡単に揺るぎはしないのだ。

学院祭に向けて、誰もが頑張っている事を改めて知った。
やはり一年に一度の楽しみだから、誰もが真剣に取り組むのだろう。
その結果、需要と供給が変な方向に転がるのは、よくある話。

そんな事を考えながら、貴方は教室に戻った。

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