過去ログ - あずさ「私はすぐ迷子になりますよ」
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2013/06/02(日) 02:17:34.27 ID:FFn8BrEm0
いやああぁぁぁああああああ！！
『……ｓん』
あぁ、ああぁぁああああああ。
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2013/06/02(日) 02:19:22.96 ID:FFn8BrEm0
この、この声って。
後ろ、後ろに振り向きましょう。
後ろを向いて、前に進みましょう。
そう、私は間違っていた。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/02(日) 02:23:31.08 ID:FFn8BrEm0
「あずささん！ 起きてください！！」
まだ身体を動かせない。
目も開けられない。
でもプロデューサーさんを確かに感じる。
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/02(日) 02:28:20.81 ID:FFn8BrEm0
「だから、だから……。 もう一度その目をあけてください！ また俺に、俺達にその笑顔をみせてくださいよ！！」
「……ずっと、隣にいてくれるんですね？」
「あず、ささん……？」
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2013/06/02(日) 02:34:53.71 ID:FFn8BrEm0
「起きれますか？ あずささん」
「いえ、起きれませんよ」
「身体、まだ動かせませんか…」
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2013/06/02(日) 02:36:10.34 ID:FFn8BrEm0
月の見える公園。
私はそこにきています。
とても綺麗です。
「ありがとうね。 貴音ちゃん」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/02(日) 02:36:59.98 ID:FFn8BrEm0
「それにしても。 私交通事故だなんて…」
「車が歩道に突っ込んだ、と聞きましたよ。 あずさに非はありません」
「それはそうなんだけど。 そうじゃなくてね…」
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2013/06/02(日) 02:38:03.17 ID:FFn8BrEm0
「……あずさ？ どうして泣いているのですか」
「え……あら、ごめんなさいね。 なんでもないの」
「あなたが、その分精一杯生きればいいんですよ」
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2013/06/02(日) 02:40:30.25 ID:FFn8BrEm0
「あなたは自分の力で抗ったのです。 もっと自信を持ちなさい」
「そうよね。 私がこんなんじゃ『私』に顔向け出来ないものね」
「ふふ、いい顔になりましたね」
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2013/06/02(日) 02:41:19.69 ID:FFn8BrEm0
「ただいま帰りましたぁ」
「あずささん、おかえりなさい」
「ごめんなさいね、遅くなってしまって」
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2013/06/02(日) 02:42:09.64 ID:FFn8BrEm0
私はあの後アイドルを辞めた。
竜宮小町のみんなには悪いけど、運命の人と暮らしたかったから。
今はとても楽しくて幸せな日々。
「あずささんの方向音痴はいつまでたっても直りませんね」
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