過去ログ - 幼馴染「やっほー、またきたよ」男「毎日よくくるなぁ…」
1- 20
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/02(日) 11:39:31.62 ID:mCXQeO+C0
4日後

医者「それでは、臓器移植手術を始めます」


 〈さいごのおもいで〉

幼馴染「ここって…」

昔よく遊んでいた公園
夕暮れの陽射しが遊具を照らしていた
初めて会ったのは幼稚園の頃
ここのブランコで「彼」はいじめられていた

「弱い物いじめいけないんだー!」

今と変わらない口調で叫んでいる私がいる
ふたつも上の子に勇気を振り絞って叫んだ
「彼」は目を丸くして私を見ていた
「彼」は私の家の斜め前だった
仲良くなってからほぼ毎日この公園にきて遊んでいた
砂場でおままごと、ジャングルジムでジャンプして遊ぶ
滑り台を逆走して遊んで落ちたりもした
懐かしく感じてそのブランコに腰かける
きぃ…と軋む音と共にふわぁといい匂いがした

「…」

「彼」がいた

幼馴染「…」

「…」

幼馴染「ゆーれいになった?」

「ふふっ…うん、なった」

幼馴染「悪いゆーれい?」

「ううん、君を守る幽霊だよ」フルフル

幼い容姿から少しずつ成長していく
そして、前まで一緒にいた姿になった

「いつまでも、お前が死んで煙になるまで」

幼馴染「…守ってくれるの?」

「守る、お前も、その子も」

「彼」が私のお腹を撫でる
ぽぅと暖かい感覚が宿った

「この子もお前を守ってくれる」

幼馴染「…」

「その為に俺はこうなった、お前が老いぼれて死ぬまで…俺が守る為に」

幼馴染「言ってなかったけどさ…男ってすごいキザだよね」

「…そこは触れなくていい」

幼馴染「…ありがと、『男』」

「おう…歩き出せ、どんなに醜くとも、過酷だろうと」

幼馴染「うん…」

「俺が……ぃ…る……ら」

幼馴染「…うんっ!」ニコッ





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
25Res/21.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice