251: ◆eUwxvhsdPM[saga]
2013/07/04(木) 22:48:41.44 ID:QlsdezhE0
…………
月夜の下
大きな、大きな折り鶴が、滑るように空を飛んでいた。
それは、ふわりふわりと風に乗って、羽ばたいて、空を飛んでいた。
しばらく飛んでいたかと思うと、折り鶴は急に羽ばたくのを止めて、ぽすんと『男』の手の中へと落ちた。
男が、左手でするりと折り鶴を撫でると、折り鶴はひとりでにパタパタと分解していく。
パタンと正方形の紙に戻った、その折り鶴の中には……
くたびれた『本』が、おさまっていた。
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