過去ログ - 一方通行「借金の形に身売りする事になった」2
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10:二十日目 ◆wmC3g/mCZw[saga !nasu_res]
2013/06/10(月) 02:55:28.90 ID:nh/ATJ4J0
回らない頭でゆらゆらと思考を巡らせていると、ふと木原が口を開きます

「――そういやオマエ、フェラされんのって初めてじゃねぇか?」

一方「……っ」

「初体験相手が自分とか、随分マニアックだよなぁ」

無遠慮に揶揄いの言葉を投げる木原がくつくつと咽喉を震わせます

行為の最中にちらりと脳裏を走った言葉を直接的に突き付けられて、鈍い思考が止まってしまいます

返す台詞に詰まった一方通行が余韻に火照ったままの頬を更に紅潮させる様を愉しそうに見下ろしています

そもそも一方通行に性的行為における経験が無いのは基本木原が主な要因です

口淫も、例え調教に必要だろうと自分が奉仕する側になるなど在り得ないという木原の意向が原因です

その為の助手である乱数が参加していた際にも、一方通行が乱数にという状況はあっても逆は行われませんでした

故に結局一方通行は未経験のままになっているのです

奉仕としてだけではなく責めの手段の一つとして行われる事もある行為でもあり、経験の有無も重要な要素です

とは言え、刺激全般に対して敏感な反応をする一方通行ならば、慣れていても初心でも見る側としてはそれぞれ愉しめるでしょう

恥ずかしげに目を伏せていた一方通行がふと視線を戻します

気付いた木原が見返すと、眦を赤く染めて微妙に目を逸らして

一方「…………もォ、起きても、イイ……?」

「あん?」

一方「……この格好……恥ずかし……ィ」

半ば伏せられた瞼を縁取るすらりと伸びた睫を震わせながら、小さな声がぼそぼそと言葉を紡ぎます

熱を吐き出しくったりとしていた根が、ぴく、ぴく、と微かに反応しています




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