過去ログ - 一方通行「借金の形に身売りする事になった」2
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二十日目
◆wmC3g/mCZw
[saga !nasu_res]
2013/08/28(水) 01:11:23.93 ID:XDzC+wWh0
一方「…っァ…」
「だから――客を取れ。一方通行」
息が掛かるほど顔を寄せ、間近に瞳を覗き込み、低い声と穏やかな口調でそっと言葉を紡ぎます
震える鼓膜から全身へ、末端まで、甘い毒をゆっくりと染み込ませるが如く
「第一位の身体を金で買おうとする連中を虜にしろ」
「性欲を満たす代わりに有るだけ全部金を搾り取れ」
「俺が手ずから仕込んだこのいやらしい身体で、な」
最後の台詞は唇が掠めるほど近付けて耳元へ
「お前のご主人様は俺が一番相応しいって事を、身を以て証明してみせてくれよ、一方通行?」
掛かる吐息か触れた皮膚か、或いは紡がれた言葉に一方通行がびくりと背を震わせます
言葉遊び、或いは詐欺、即ち詭弁も良い処
精神面の調教によって思考に掛けられたフィルターは、学園都市で最も優秀であるはずの頭脳を歪に偏倚させて
一方「っ木原くン……」
多少の不条理や明らかな齟齬さえも、違和感を有耶無耶のまま都合の良い解釈へと変換されてしまいます
無論、木原にとって、ですが
一方「おっ……俺が、ちゃンと客の相手を出来たら、いっぱい満足させられたら、」
「ん…?」
一方「そォしたら……木原くンは、ずっと俺のごしゅじンさまでいてくれるのか……?」
恋は盲目、とはよく言ったものでしょう
ひそかに浮かぶ淫靡な笑みが些か酷薄な色を濃くしたのを、期待に頬を上気させている一方通行は気付けません
「あぁ、その通りだ」
表情と台詞に落ちた事を確信して明瞭に肯定してやり、尚も最後の駄目押しをもう一つ重ねます
「一方通行はイイコだから、頑張れるだろ? ――俺の為に、な」
一方「……うン…!」
如何にも優しい声で囁けば、とろりと赤を潤ませて、一方通行がこくりと小さく頷きます
一方「木原くンが、ごしゅじンさまがそォ言うなら、」
一方「俺、がンばる――」
嬉しげに笑みを刷くその表情が、何処か悲哀に似た色を含んでいるのはどうやら無自覚のようで
一方「ごしゅじンさまの為に、がンばって、たくさンお客さン取るからなァ……」
うっとりとした口調でそう宣言した一方通行の瞳は健気な色で、今にも零れそうに揺らめいています
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