3: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/06/03(月) 08:23:01.58 ID:NOLb6LGGo
また、このタイミングか。そんな諦観が頭をよぎる。まどかの足元にインキュベーターがいることがその諦観
を強く押し上げる。
「ごめんね、わたし。わたしだけの願いは見つけられなかったの」
何を言っているの、そう言おうと思ったけれど、声が出なかった。
「だから、ほむらちゃんの言っていたことを信じて『次』に願いを届けようと思うんだ」
「……」
「ねえ、キュゥべえ。じゃなかった、インキュベーター。本当のことを教えてほしいんだけど、ほむらちゃんが
ワルプルギスを倒せる可能性は本当にあるの」
まどか?本当に、何を言っているの?
「なんだい、そのことかい? 僕の見立てが正しければ。暁美ほむら、彼女がワルプルギスを倒せる可能性は
『ない』だろうね」
そんな。嘘よ、そんなのは嘘に決まっているわ。
けれど、本当は気づいていた。だけれど、認めたくなかったのだ。
「それなら、やっぱり私の願いは無駄にならないよ」
「そうだといいね、鹿目まどか。君はその魂を対価にして何を願う?」
「この世界を書き換えたい。愛と勇気でこの不条理を乗り越えられるように、この世界のシステムを書き換えた
い! 絶対の魔女を、倒されるべき壁へと作り替えたい!」
824Res/445.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。