2: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 22:52:23.75 ID:VLm+PzC90
電車内、家に着くのはもう少し時間がかかる。
音楽も全てここに入れてしまったから、曲を聞くことも出来ない。
千早「……」
3: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 22:58:24.94 ID:VLm+PzC90
携帯電話が無いだけで、私自身までがバッテリー切れしたようにやることがなくなる。
昔はそんなことはなくて、ひとりでもいくらでも何かに逃げることが出来た。
千早「……っ」
4: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 23:01:59.12 ID:VLm+PzC90
電車のドアがゆっくりと開く。隣のサラリーマンがそそくさと降りていった。
次の駅が、私の家の最寄りだ。
春香と我那覇さんに、連絡を取らないと。
5: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 23:07:10.63 ID:VLm+PzC90
ガタン、ゴトン。
いろいろな人を詰め込んだ電車は揺れる。
私より少し早く事務所を出たふたりは、きっともう駅に付いているはずだ。
6: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 23:13:50.51 ID:VLm+PzC90
千早「……」
到着した。ドアの前に立ち、開くのを待つ。
やがてドアが開いて、人を吐き出していった。
7: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 23:22:46.57 ID:VLm+PzC90
自宅のある方向に歩いて行く。電話ボックスを探しながら。
千早「……ないわね」
8: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 23:28:54.04 ID:VLm+PzC90
しばらく歩いて、マンションの近くにある公園。
街頭がついていても薄暗く、何かの鳴き声が聞こえている。
千早「……あっ」
9: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 23:36:43.62 ID:VLm+PzC90
響「へ? あれっ、千早!」
電話ボックスが開き、「えっ?」と誰かが顔を出す。
10: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 23:41:05.81 ID:VLm+PzC90
みっつのグラスがそれぞれぶつかり、気持ちのよい音を立てる。
千早「乾杯」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/03(月) 23:42:31.81 ID:SBOFSDvDO
こういうSS好きだから期待してる!
12: ◆K8xLCj98/Y[saga]
2013/06/03(月) 23:49:45.13 ID:VLm+PzC90
床には、充電中の電話が二台。オレンジ色の光を灯して、力を蓄えている。
春香「……千早ちゃん?」
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