過去ログ - 小梅「白坂小梅のラジオ百物語」 Season 2
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205:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/26(水) 23:09:34.06 ID:zNvcmNG2o

 いきなり、がくん、と奇妙な力で手を引かれました。

 見ると、私が手をつないでいたものが、肩にかかったクーラーボックスの重みで地面に倒れるところでした。


 なんと、それは祖父ではなく、マネキンに変わっていたのです!


 薄汚れたマネキンが、私の横に立ち、私と手をつなぎ、クーラーボックスを肩にかけていた。
 そんなことが信じられます?

 倒れたはずみですぽんと抜けて私の手に残った硬いマネキンの腕を見つめながら、私は呆然としていました。

『そいつは人形(ひとがた)だから、化けるのに使ったんだろう』

 私の手からマネキンの腕をもぎとって遠くに放り投げながら、そうおじいちゃんは言っていました。


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