過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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100: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/16(日) 20:45:51.83 ID:De/8OY8S0
済まぬでござる 昨日は立て込んでたので来れなかったでござる
某社に消されたとかはないので安心してください




アインツベルンの屋敷[エントランスホール]


「お前、本気かよ…!それを使ってバーサーカーを鎮めても……」

「――――シンジ。それ以上は言わなくていいわ……そんなこと、わたしが一番わかってる」

――――――――たしかに、話を聞いたら遠坂も衛宮もイリヤスフィールを止めるだろう。
考え方に違いはあるだろうが、二人にとってイリヤスフィールが令呪を使って起きる事態はマイナスでしかない。
イリヤスフィールが令呪を使えばバーサーカーは一時的に暴走を止めるかもしれないが、それ以降もずっとそのままだという保証はないのだ。
いつまた再び暴走するかもわからないサーヴァントを遠坂が許容するとは思えないし、制御するのにもイリヤスフィールは相当の精神力を使うはず。
それは衛宮の望むところでもないだろう。
―――――僕としては、例え一時的であれ、バーサーカーが鎮まるのはありがたいし、イリヤスフィールの負担いくらが増えようが、自分の命は大切だ。
正直、止める理由がない。
―――――――なのになぜ、僕はイリヤスフィールにわざわざわかっていることを尋ねなおしたりしたのだろう。
普段の僕なら――――――――――こんな他人、利用して然るべき場面のはずだ。

「――――――は!そうかよ!だったら勝手にやったらいい!―――急げばセイバーに全部片付けられる前に事を治められるかもしれないしな!」

「し、慎二殿!?それでよいのでござるか!?」

「いいんだよ!こいつがやるって言ってんだから好きにさせてやればいいじゃん!」

「―――――――シンジ…――――――感謝するわ――――――」

「―――――――――――――……やめろ、よ…―――…」

――――今の僕に、感謝なんてするな―――――――――――――僕は、理屈で意地になって―――それを押し通すために感情的になって。
―――――――正直、自分でも―――――――――――何がしたいのかわからない。

「―――…アサシン、自由時間をやるよ。――――…て言うか、ちょっと一人にしてくれないか…?」

「―――――――――――――……」

「―――――――――――――――――その間は、お前の好きなようにしてていい」

「―――――――――――――――――――――――慎二殿――それは――――」

僕はその場から逃げるように、屋敷の奥へと進む。
こんな状況だし、イリヤスフィールだって僕に借りがあるんだ。これくらい許してくれるだろう。




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