過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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110: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/17(月) 21:08:50.93 ID:FJ0CqmvR0
「セイバー!あなた、イリヤの鎖外せる!?」

「たぶん大丈夫!でもちょっと待って!だれかバーサーカーの相手変わってくれない!?」

「そういうことならば拙者が!」

「駄目だアサシン、明らかに傷を負ってるやつにあんなのの相手なんてさせないよ」

「ヴァッシュ!俺に出来ることはあるか!」

「イリヤちゃんのナイトになってやってくれ!!」

状況が動く。
先ずセイバーが後ろに向かって転がって、バーサーカーから大きく距離を取った。
すかさずヴァッシュが割り込んで、威嚇射撃。このバーサーカー相手では、銃弾を直接当てる意味が無いためだろう。
イリヤの左右には俺と遠坂、正面にはアサシンが構える。

「■■■■■■■■■■■―――――――!!!」

「―――――」

――――ヴァッシュは、無言だった。
ただ黙々と、バーサーカーの攻撃を避ける。
銃こそ構えているものの、撃ったのは最初の一発だけで、それ以降は攻撃に出る様子すら見せない。

「……ヴァッシュ………―――」

バーサーカーに対抗できるのは、本当にセイバーだけなのだろうか。
セイバーの宝具とは、いったいどういうものなんだ。
鍵の形状を取った剣――――キーブレード。
投影したこの剣は、―――セイバーの振るうあれの、欠片さえ満たせてはいないのではないか。
それは当然のはずだ。
俺の投影魔術が上手く行きはじめたのは最近のことで、素人同然なのだから、上手く出来ないのは当たり前―――なのに。
――――――――――なのにどうして、こんなにも悔しいんだろう。

「はい!鎖外れたよ!」

「―――――――――――感謝するわ。セイバー」

じゃらじゃらと音を立て、鎖が床へと落ちる。
イリヤは一瞬驚いた表情を浮かべたが、それはすぐに引っ込めて、バーサーカーに向き直った。
遠坂は鎖が外れた現象に首を傾げていたが――――。

「別にいいって!じゃ、オレはまた戦ってくるから!――――もう少しで、何かが変わる気がするんだ」




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