過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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117: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/18(火) 20:22:53.86 ID:NsYyn6gI0
「もしかすると、この近くの部屋だったりしてな」

あまり奥へと進むのは何か知らなくてもいいものを知ってしまいそうだし、外に出るのは普通に愚策だ。
僕は衛宮達がどこでどんなふうに戦っているか知らない。
ひょっとしたら外で戦っているかもしれないし、それと鉢合わせは避けたい。

「……。この近くの部屋とは言っても……ふざけてるんじゃないかってくらいの部屋数だからなぁ…」

『この近くの部屋』に分類される扉の数は4。
それはつまりこの通路に四つ扉があるということ。
一つは怪しい置物が置かれていた部屋なので、残るは三つか。

「この小通路で四部屋……しかも扉と扉の間隔から考えると、一つ一つが相当な広さだぞ…」

もうこんな使われてなさそうな部屋、律儀に掃除しなくてもいいんじゃないか?
ドアノブピカピカだよ。
たぶん室内も掃除が行き届いているんだろうなぁ……。

「……さて、まず一部屋目……」

先程の物置部屋も含めれば二部屋目だが、気持ちの問題だ。
僕はドアノブに手をかけ、ゆっくりと扉を開いて内を覗く。

「…………クローゼット……衣裳部屋か…?」

この部屋もやはり、掃除は行き届いている。見渡す限り塵一つない。
……どこのどいつかしらないが、本当にお疲れ様だ。
流石の僕も他人の家のクローゼットを勝手に開けるのは気が引けるので、広い室内を物色する程度に留めた。

「……女物のコート………イリヤスフィールが着るには大きすぎるよな…」

しかしこのコート、結構値が張りそうである。
少なくとも使用人…が居るかどうかは知らないが居ると仮定しても、使用人が主人の屋敷で着る服ではない。

「……となると…母親、とか?」

ここはアインツベルンの別荘だ。
前回の聖杯戦争が10年前だから、可能性は高い。

「………次だな。…この部屋は工房じゃない」




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