過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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149: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/21(金) 20:16:42.01 ID:GdPG4Da50
>>148 無い 初めてのSSは考えるの面倒だし安価スレにしようとしたらkonozama 余計考えてるという……





イリヤの全身に、光の線が浮かび上がる。
――――――特別仕様の全身令呪。バーサーカーを制御するために施したその契約の証を以て、バーサーカーとの契りを終えるつもりだ。
俺は、その光景を止めようなんて思えず―――美しいとさえ、感じていた。
アサシンもセイバーも、遠坂だって、それは同じだっただろう。
俺たちは全員、当事者のイリヤとバーサーカーを含む全員が、この事態を受け入れていた。
―――――――――――――――――――――ただ一人を除いて。

「……駄目だ!殺すな!――…それだけはやっちゃいけない!!」

声が響く。
イリヤとバーサーカーの間に割って入ったのは、赤いコートに身を包んだ痩身の男―――。
アーチャー――ヴァッシュは、涙を流しながら訴えた。
ただ一度を除いて、生涯不殺を貫いた英霊。
俺にそのことを語るヴァッシュは、その在り方は酷く愚かだと自虐的なことを言っていたが……――
その表情に、後悔は無かった。
故に今回もそうするのだろう。
一度折れた心、アサシンに奮い立てられ、再び志したそれは――――
敵も味方も関係なく、ただ……誰も殺し殺されることのない世界。
ラヴ&ピース、だと―――――。

「……アーチャー?…何を言っているの…?バーサーカーがこんなに苦しんでるのに……救うにはこうするしかないのに!」

「そうじゃない!……救うには殺すしかないなんて、悲しいことは言うな!」

「じゃあどうするっていうの!?わたしにはこれしか出来ない!殺してくれと言うバーサーカーを救う術が見当たらないの!!」

「だったら話を聞いてみろ!君はバーサーカーに思いをぶちまけたかもしれない!!でもバーサーカーは伝えきっていないんだ!!」

ヴァッシュは振り返ってバーサーカーを見る。
目の前のハルクは酷く衰弱し、暴力的過ぎる最初の姿に比べて覇気を感じなくなった。
それは怒りが鎮まっていることを示すのか、魔力の浪費による疲労を示すのかはわからなかったが―――。

「さあ、バーサーカー………君の想いを、君の言葉で―――彼女に伝えてやってくれないか?」




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