過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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211: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/29(土) 21:14:02.67 ID:4vsO30qY0
アインツベルンの屋敷[エントランスホール]



「オラァ!!」

ハザマの蹴りがセイバーの腹部を打ち、怯んだ姿勢は頭部を前方に突きだす形となる。
勿論ハザマは容赦なく追撃を開始した。

「うっぜえんだよオラァ!!―――死ね死ねぇ!!ヒャハハハー!!!」

肘打ちで頭部を地面に叩き落とした後で、そこに向かって更に踏みつける。
何度も何度も、まるで地面に沈めるかのように執拗な攻撃。
いや、攻撃と言うよりは―――それは一方的な虐待だった。

「オイオイ、まさかテメェこんな程度でくたばっちまうような雑魚だったのかあ!?―――返事しろやゴミクズちゃんよお!!」

地に張り付いたセイバーを空き缶のように蹴飛ばし、ハザマは言う。

「あー、そっかそっか。あまりにも痛くって返事すらできねえってか。ヒャハハ!付いてねえなお前も!ちょっと強いくらいで調子にのっからこうなんだよ!!」

「………うぐっ…!………なんだ、これ…力が…」

「わけわかんねえのはテメェの鍵も同じだろ?いいから死んどけ」

地を這うセイバーに向かってハザマがアンカーを射出する。
バーサーカーを喰らった蛇の捕食。
しかしそれは、大方予想通りとはいえ、セイバーに当たることはなかった。
勿論、アーチャーがそれを阻んだのだ。

「あーあ。あーあーあーあー!ウゼえなテメェさっきからネチネチネチネチとよお!!テメェから死んどくか!?」

「そうはいかない。これ以上は誰も死なせない…!」

「『これ以上は誰も死なせない…!』―――ヒャッハハハハー!!良いね、おもしれえ!俺そういうの――――大っ嫌いなんだわ!!」

お互いに、相手に向かって倒れ込むように距離を詰める。
アーチャーは、跳弾が間違ってもセイバーに飛ばないように気を使い、
ハザマはアンカーに頼らない戦法を取るため。
アーチャーの発砲。ハザマの下段を狙い、機動力を削ぎにかかる。

「ヒャハハ!何処に撃ってんの?ちゃんと見えてるかあ?」

「……!」

しかしアーチャーの放つ弾丸は、ことごとく逸れる。
いや、上手く狙えないというべきか。
ハザマに近づくというこの意味が、そこでようやく理解できた。

「力が、抜けて……いや、これは…吸われているのか!?」




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