過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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232: ◆DDBjj51DRA[sage]
2013/07/01(月) 20:26:40.73 ID:rGy+j0aZ0
衛宮邸[居間]


気が動転していたからか、わたしが逃げ込んだ場所は衛宮邸だった。
冷静になって考えてみると、逃げ出す理由も動転する理由も本来無いのだが。
きっと、あれは球磨川さんの質の悪い冗談だろう。
だってわたしは、球磨川さんから過負荷とはなにかを散々聞かされているのだから。
球磨川禊とは何か。
その人生がどういったものだったか。
何を壊したか。
誰を害したか。
何に退けられたか。
誰に虐げられたか。
どんな意味を持って生まれて、
どういう関係を築いて、
どういう価値を持って死んだのか。
どういう目標を持っていたのか。
どういう目的を持っていたのか。
それらを全て、聞いているのだから。

「人間は無意味に生まれて、無関係に生きて、無価値に死ぬ。世界には目標なんてなくて、人生に目的なんてない」

わたしは言った。
自分に言い聞かせるように、そう言った。
そう、無いんだ。何も無い。
姉さんにも兄さんにも、藤村先生にも美綴部長にも葛木先生にも、お爺様にも、先輩にも。
何もない。

「だから―――――――わたしにあるわけないんだ」

才能なんて、無い。
わたしは神様に愛されてなんていない。

「だからわたしは、――――――――」



「カカッ。――――こんな所に居たか。随分探したぞ、桜よ」




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