過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/07/01(月) 20:27:54.45 ID:rGy+j0aZ0
「『謝る必要なんて無いよ。きみにその気持ちがあるだけで十分さ。』」
「―――――え…?」
そこには突然、当然のように、球磨川禊が立っていた。
這い寄る蟲には一匹残らず螺子を螺子込み。
お爺様に背を向ける形で――――わたしを正面に捉える形で。
「『意外そうな顔だね。』」
「『僕がここにいるのがそんなに不思議かい?他ならぬきみが、僕をこの場に呼んだのに。』」
「―――球磨川さん……?」
「『きみは願っただろう。僕に謝りたいと、そう願った。』」
「『それが僕を呼んだのさ。別にロマンチックなことを言おうとしてるわけじゃないぜ?』」
「『だって、この戦争はそういうシステムじゃないか。そうでしょ臓硯さん。』」
「………令呪か。お主がそんなものに頼ろうとはな」
わたしの手にある令呪。
それは確かに、一画が消費されていた。
球磨川さんに謝りたいという願いは、それほどまでに強かったのだ。
「『僕が頼ったんじゃないよ。桜ちゃんが、その良心で願ったのさ。』」
「ふん。どうでもよいわ。お主が来たところで何ができようか。もろとも蟲の餌となるがいい!」
「『僕が来て出来ること?そんなもの――――「有る」に決まっているだろう。』」
這い寄る蟲は、飛び掛かる蟲は全て、螺子伏せられて床に溶ける。
「『僕にだって出来ることはあるんだよ、桜ちゃん。』」
「『何も無いだなんて、そんなマイナス思考はするな。』」
「『きみは可愛い女の子なんだ。もっと健全で綺麗に生きるべきなんだ。』」
「球磨川さん―――――わたしは……あなたに嫌われたくありません」
「『大丈夫だよ、安心して。』」
「『そんなくらいで、きみを嫌いになれるほど――――僕は出来た人間じゃあない。』」
「『だからここは、恰好付けずに―――括弧付けずに言おう。』」
「僕は桜ちゃんが好きだ。幸せには出来ないけれど、きみを悪夢から救ってやる!」
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