過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/07/02(火) 20:38:31.24 ID:XiBcDIlo0
――――――彼は。―――――――球磨川禊は。
今のわたしの状態を指して『世界一不幸』と言ったのだろうけれど。
わたしは、そうは思わない。
「『球磨川さん。あなたは本当に……恰好良過ぎですよ……。』」
わたしを間桐の呪縛から解放する。
これについては文句なく完遂している。本人も満足しているだろう。
そして、彼はこう言っていた。
『幸せには出来ないけれど』と。そして、『幸せになれ』と。
だったら、それは彼にとって不本意な形かもしれないけれど、わたしはもう―――――これ以上ないくらい幸せだった。
「『球磨川さん。わたしを、球磨川さんと一緒にしてくれて、本当にありがとうございます。』」
「『あなたが居なくなってしまっても、わたしはあなたを感じ続けることができる。』」
「『ねえ、球磨川さん。球磨川さんは、わたしを好きだと言ってくれましたよね。』」
「『わたしも――――大好きでした。この世界で唯一、わたしを愛してくれたあなたが。』」
あなたになっても、いいと思うほどに。
わたしは、笑っていた。
へらへらと、締まりのない顔で――――――――涙を流して、笑っていた。
彼の言葉が、最後の言葉が、わたしの脳内に深く深く刻まれていて。
その言葉に、わたしは縋る。
「『またどこかで会える日を――――――わたし、ずっと待ってますから。』」
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