過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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316: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/07/08(月) 20:38:47.76 ID:wnlKqHnT0

衛宮邸[居間]



セイバーが帰ってきた。
わたしも丁度整理を終えて、入浴でもしようかと思っていた頃合いだった。

「話終わったぞ、リン」

「随分と長かったじゃない。何の話をしていたの?」

「キーブレードが全部見たいっていうから、全部見せてた」

「…っ!……あなたねぇ…!」

「いやいや!だってシロウは仲間だろ!?強くなるのはいいことじゃんか!」

「………はぁ……もういいわ。やっちゃったことは仕方ないし。……その分士郎には役に立ってもらうとして…」

人のサーヴァントの宝具を投影するのだから、そのくらいは当然である。
しかしセイバーも甘い……。
この分じゃ、魔法が使えることもポンと言ってしまいそうな勢いだ。
それについては散々言ってあるので、大丈夫だとはおもうけれど……。

「それでさ、シロウからこんなものを預かったんだけど……」

「そ、それ……」

と言うことは、士郎は気付いたということだ。
わたしが彼を助けたことに。

「ああ、やっぱりリンのペンダント?」

「ええ…そうよ。……士郎、なんか言ってた?」

「ありがとうって伝えといてって」

完全にバレている。直接渡しに来ないのは邪魔すると悪いからとか、そんな感じだろう。
……恥ずかしい、これは随分と柄でもない一面を見られたものだ…。
あのとき、うっかり宝石を忘れてこなければこんなことには……。

「でさ、リン。これ今すぐ必要か?」

「……?…それはもう魔力も空っきしだから、今すぐ必要ってわけではないけど…」

それがどうしたのだろう。

「これ、ちょっと貸りていいかな?」

「別に構わないけど……一体何に使うつもり?…割ったりしないでしょうね……それ、かなり値が張るわよ…?」

「割らないよ。キーホルダーっていう……なんていうのかな、キーブレードの素?――――それに使うんだけど」

「素、って――――まさか無くなったり…!」

「しないしない。ちょっとキーブレードに付けるだけだから」








ここまで



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