過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/08/02(金) 21:49:17.50 ID:l6aLEepf0
柳洞寺[池]
セイバーは言峰の連続打撃を受けきった。
人間の拳とはいえ、言峰は規格外だし令呪によるブーストもある。
少し足がよろめいていたが、倒れない。
「へへっ。こんなの、さっきに比べたら全然だ」
両手の剣を構える。
右手に持つ銀色の剣は肩に掲げ、左手に携えた紅色の剣は右脇腹に添えるように。
見たことも聞いたこともない、独特の構え。
そもそも、二刀流の剣士いうのが史実には圧倒的に少ないのだ。
あんな構えの剣士など、居たらすぐにわかるだろう。
―――わからないということは、特殊な背景から歴史より抹消された剣士…?
いや、遠坂は―――死んでいないと言った。
………わけがわからないな。
「とにかく、今は状況を伺うぞ。セイバーが言峰を聖杯から遠ざけたら、あとは何とかしてくれ」
「……そこまで人任せなのね。そもそもあんた、セイバーが来なかったらどうするつもりだったのよ」
「死んでただろうな。戦略をミスした。済まなかったよ」
「……あっさりと謝らないでくれるかしら…気味が悪いじゃない」
相変わらず失礼な女だ。
そもそもというなら、そもそも僕のような半分素人になし崩しとは言え戦略委ねてるのはお前じゃないか。
「まあ、手立てが無いわけでもなかったんだが……あまり使いたい手ではないな」
「?……なによそれ。聞かせなさい」
嫌に決まってる。
コンテンダーの存在は身内にだって明かせない。
そうすることで失われる効果は大きいのだ。
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