過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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555: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/08/06(火) 20:12:58.11 ID:fKqpWzCF0

―――――――――――――――――――…………―――

「―――――――――――――起源弾、だと?」

言峰が何か言っているが、僕には聞こえない。
膨大な魔力を身に宿した反動か、酷い貧血のような症状だ。

「……は、ははは。…これで僕も、立派な人殺しってわけだ……」

木の上からずり落ちた僕は、茂みの草木をクッションにして地に落ちる。
辛うじて使える視覚で確認すると、弾丸はきちんと言峰の心臓を打ち抜いていた。
令呪の発動さえ中断させた―――完璧な狙撃。

「――――――衛宮、切嗣―――――――やはり―――お前は――――」

言峰はうわ言のように何かを呟く。
これは恐らく僕の見間違いだが――その顔は、殺されたというのにやけに嬉しそうだった。
言峰は膝から崩れ落ち、俯けになって地面に横たわる。
それから一切動かなくなった。

「セイバー、…聞こえるか?……その剣で聖杯の孔を閉じて、もう一度開くことは可能か……?」

「え?…たぶん、出来るけど……どうして?」

「―――…頭痛が酷くてな。何言ってるか分からないが……可能なら、一時的に孔を閉じてくれ」

木から落ちたその時、僕は見た。
聖杯に向かって蛇を伸ばすハザマと、それを阻むアサシンを。

「アサシンの勝負に……野暮なモンを持ちこまれたくないんだよ」










ここまで



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