過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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568: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/08/07(水) 20:16:28.61 ID:PaG9Nhao0

柳洞寺[上空]


弾かれたウロボロスは、しかし咬みついた空間から牙を離さなかった。
撓んだ鎖を無理に引いて飛んだため、目的地である聖杯を大きく通り越して池の真上に放り出される。

「チッ…!あの野郎……!―――…まあいい、さっきよりは近づいただろ」

そして何より、聖杯が目視できる位置に来た。
言峰はきっちり準備を終えているようだし、あとはテルミが聖杯に向かうだけで片がつく。

「ヒャッハー!悪いな!俺の勝ちだわ!!」

ウロボロスを射出する。
今度は聖杯に向かって直接だ。
『鳳翼・烈天上』はウロボロスを弾いた時点で天高く舞い上がって行ったので使えない。
アサシン本人が割り込んで止めるしかないが、それも読めているのなら対応できる。
単純に、進行方向に向かって足を突き出していればいいだけだ。
この予想は概ね正解で、そもそもウロボロスで移動中のテルミを止めることが基本的に不可能なのだから、この結論が出るのは当たり前だった。
故にアサシンが取った行動は、実に理に適っていながら荒唐無稽を絵に描いたようなものとなる。

「行かしはせぬ!」

「―――――は?」

テルミがウロボロスを射出し、移動に移ろうとするその直前。
一瞬だけ出来るそのタイムラグに付け込んだアサシンは―――――後ろからテルミの襟首を掴んでいた。

「―――――テ、テメェ…クソ、離せ!汚ぇ手で触んじゃねェよ!!」

テルミは暴れながら、伸ばした蛇に必死で縋る。
聖杯さえ―――聖杯さえあれば――――!!

―――――――――――――……銃声が響いた。

地上に有った人影の一つが倒れ、動かなくなる。
残る二つの人影と、そこの向かって駆けよる人影。
二つの人影が何かを話し、そのうちの片方が動きを見せる。
その動きは―――――――




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