過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/06/11(火) 20:04:40.02 ID:UAwO/hVg0
遠坂邸[リビング]
「――――チッ!―――駄目だな、僕には何が何だかわからない」
イリヤスフィールを居間のソファに寝かしてから、遠坂家の魔術道具らしきものは一通り漁ってみたが、僕にはそれがどういう効果を持つものかは判別できなかった。
僕にも多少の知識があるとはいえ、そもそもあの遠坂が簡単に用途がわかる構造で魔術道具を放っておくわけがない。
イリヤスフィールに尋ねても判別不可能だったので、やはりそういうものなのだろう。
ちなみに、鍵が掛かっていたので窓ガラスを割って入った。―――大丈夫だ、金ならある。弁償くらい苦でもない。
「魔力回復のほうはひとまず保留だな」
「―――最初、から…期待は、して…無かった、わ……。――――たとえ…用途が、判っても…シンジじゃ、扱えない…はずよ」
「うるさいぞ。お前、いまどういう立場にいるか理解してる?」
「―――――――…あなた、程度を……対等に…扱って、いるんだから…感謝、なさい―――」
――――口の減らない女だ。
…まあ、弱っている少女に危害を加えるほど、僕も堕ちちゃいない。
―――――――いや、…ひょっとしたら、堕ちていたけど這い上がって来たのか……?
―――――――――――――――――――――――アサシンのおかげで?
「――――……。――――――まあ、軽口叩けるだけ良しとしてやるよ」
「――――…あら?――――…もっと、突っかかって…くるかと、思って……たのに…」
「だから、うるさいぞ。―――タオルでも絞ってきてやるから、大人しく寝てろ」
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