過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/08/16(金) 17:22:58.74 ID:j0xRq0X+0
「ひいいいいいいいい!!!」
「うわあああああああ!!!」
慎二と俺は、その日記を放り投げるように手放した。
慎二の顔は死体同然に青ざめている。それは、当然だ。
あんな内容のもの、慎二じゃなくても顔面蒼白である。
それが怒りの対象とは別のところで巻き添えを喰らっていた慎二本人ともなれば、それはこうなるだろう。
「ええええ衛宮頼む助けてくれぼぼ僕はもうこんな仕打ち耐えられない嫌だこんなの絶対いつかあいつに殺されるあの怒り様じゃ次になにをされるか!!」
「お、落ち着け慎二!とりあえず落ち着くんだ!今すぐイリヤを呼んで俺の家に来い!大丈夫だ、ある程度の安全は―――」
「――――――――――――――――――――――――ああ、見たんですね。それ――――――」
―――――桜が居た。桜が、一人で、そこに居た。
基本的に、いつもの桜だけど、その手に持っているものが、異常だった。
右手には。
一束の、ウェーブが掛かった黒色の髪の毛。
左手には。
ボロボロになった、元は黒かったであろう学生服。
そして異常がもう一つ。
その学生服も含め、全体的に――――――――桜は血で染めたように、真赤だった。
「さく、ら……!…ひ、ひ、ひいいいいぃぃ…!!」
慎二は、声が出せるだけ立派だと思う。
俺の喉は渇ききってしまって、たった一言さえ、紡ぐことも出来ないというのに。
「嫌だなぁ――――わたし、それだけは見られたくなかったなぁ―――――あ、そうだ♪」
桜はそういうと、右手に持っていたそれをあっさりと手放して、指を振った。
―――――――――――――――――――――影。影の魔術が――――
「めんどくさいんで、兄さんと先輩も――――姉さんみたいになっちゃってください♪」
俺と慎二は影に吸い込まれ、二度と意識を取り戻すことはなかった――――――
DEAD END
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