過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/08/18(日) 20:58:51.31 ID:0soDlgxj0
【KUZUKI 〜作られし者達〜】
《日本時間 23:59》
アインツベルンの屋敷[エントランスホール]
「本当に行くのか?」
「ああ。……情報提供、感謝する」
白い屋敷の扉の前で、二人の男が言葉を交わす。
温厚そうな顔立ちの、どこか不安げな男と。
表情のない、仏頂面の男。
「君の目的は、わからなくもない。だけど、不毛なものであることは、理解しているかい?」
「勿論だ。私が作られた意味、そしてキャスターが作られた意味。そのどちらにも通ずる道は、これしかない」
「……そうか。それなら、もう何も言わないでおこう。長い旅路になるだろうが、帰りはいつになる?」
「それを聞いてどうするつもりだ?―――バナー博士」
そういうと、仏頂面の男――葛木宗一郎はバナー博士に背を向け、歩き出した。
その歩みに迷いは無い。
しかし決してポジティブなものではなく――まるで、死にに行く兵士のような足取りだった。
「訊いておかなければ、生きて帰ってこないだろう?」
「―――そんなことはない。私は、死にに行くわけでは無いのだからな」
これが、葛木宗一郎が日本で交わした最後の会話である。
そう。彼は結局、この国に帰ってくることはなかった。
それは当然といえよう。
何故ならば、彼の向かった場所というのは、ホムンクルスの工房。命の造られる場所。
――――――――――――アインツベルンが居を構える、その地だからだ。
例え本人に死にに行くつもりが無くとも、それは殆ど自殺に等しい行為。
彼と、彼の従者の目的は―――――意味無き命を増やさぬために、その元凶を討つことだった。
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