過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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849:ワカメ(覚醒) ◆DDBjj51DRA[sage]
2013/08/25(日) 21:43:49.23 ID:1nDduKmg0

切り立った崖[斑鳩の熱き獅子]


「うおおおおおおおお!!!この波、この飛沫いい!!イカルガの海を思い出すでござるううう!!!!!」

岸壁の上に堂々と立つ一人の忍者。
紅いマフラーが潮風に靡く。
衣服はいつもの忍者装束――――では無い。
纏うは、赤褌とマフラーのみ。
鍛え上げられたその肉体が、惜しげも無く披露されていた。

「さああ!荒波が拙者を呼んでいるうう!!いざ行かん!熱き魂と共に!!―――とおおおおおおッう!!」

意気揚々と崖から海に飛び込むアサシン。
勿論、岩場に落下するようなヘマはしない。
――――この忍者のギャグ補正は、その程度に収まらない。

「さあ!海の幸たちよおおお!!拙者がおいしくいただ―――」

アサシンが気付く。
背ビレを水面に立てて泳ぐ、明らかに大きすぎる魚影に―――。
つまり、サメだ。
それがいま、この瞬間。水面に顔を出して、大きく口を広げたのだ。

「拙者がおいしくいただかれるでござるうううううう!!?」

一瞬で顔が青くなる。
上に向かって泳ぐように手足を振るが、勿論意味は無い。

「ぐぬぬっ…!かくなる上は……獅子神忍法、究極奥義いい!!」

『萬駆風林火山』。
確かにそれならば、空を駆けることは出来よう。
しかし、いまのアサシン(CS仕様)には―――――風林火山シールが圧倒的に足りていなかった。

「ふうううううりいいいん!!かざあああああぁぁぁ……―――――――」

空しく響く悲鳴のようなそれが、断末魔にならないことを祈ろう。






ここまで



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