過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/08/27(火) 20:50:32.44 ID:fmH3PK8T0
アサシンが動く。
――――――動いた。という事だけしか、認識できない。
それほどの高速。
影を断つほどの高速移動。
動いた時には、もう既に――――
「―――極晴萬駆十字砲!!」
―――アサシンの拳が、ヴァッシュを叩き飛ばしていた。
「…!……くッ、速い!」
「これぞ拙者が引き継いだ武人の想い!!この技がそう簡単に見切られては、拙者の立つ瀬がないのでござる!!!」
俺の視界に写ったのは、アサシンがその言葉を紡いだ数秒と―――そして断たれた残像だけ。
それはまるで四方八方から放たれる砲弾のように、ヴァッシュを狙い、打撃する。
ヴァッシュは勘と予測を頼りにして回避するしかない。
高速で動く、それだけで。
アサシンは攻撃と回避と足止めを、同時に行っているのだから。
「……これは…!やるなアサシン!きみはやっぱり凄い!」
追い詰められているにも関わらず、ヴァッシュは笑顔だった。
それは、そうだろう。
ふたりは今、どこまでも純粋にお互いを高めあっているのだから。
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