過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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875: ◆DDBjj51DRA[sage]
2013/08/28(水) 21:43:39.82 ID:TOuMypW/0

その高速の包囲網の中、ヴァッシュは思考を巡らせる。
相手は一人だ。
高速で動いているとはいえ攻撃は近接打撃なのだから、その瞬間ならば位置の特定は不可能ではない。
攻撃のパターンを考えるに、アサシンは自分を一歩も動かすまいとして包囲を仕掛けている。
ならば、そもそも移動できるような隙を作るわけにはいかないのだ。
ヴァッシュが動こうとすれば当然、そこを潰しにくる―――!

「バアアアアン!!」

「来たね!」

アサシンが突きだした拳を、小さく跳んで躱して――――膝を丁度、アサシンの顔面の高さに持って行く。
あの速度だ。当たれば昏倒していてもおかしくない。
だからそれは、当たらなかったのだろう。

「ちぇすとおおおおお!!!」

――――縮地。一瞬にして、隙だらけの後ろに回り込まれた。
突き出された拳は攻撃のためでは無く、躱させるためのブラフか。
放たれる蹴り。彼の身体はまたしても軽々と吹き飛ばされた。
地面を滑り、転がり、そうしてやっと膝を突く。

「……はは、マズいなぁ。実は僕なんかより全然強いだろ、アサシン」

「謙遜も過ぎると美徳ではござらんぞ?このような付け焼刃、ヴァッシュ殿が対応出来ぬわけがなかろう!」

言ってくれる。
確かに、高速打撃は付け焼刃かも知れないが―――縮地については、そうでは無いだろう。
あんなもの、一日やそこらで身に付くハズがない。
動きの細部まで洗礼された、見事な技術だった。

「さあ、もう一度参るでござるよ!対応せねば、これで拙者の勝ちでござる!」




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