過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
1- 20
90: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/06/14(金) 20:09:17.59 ID:AlIOGVXF0
アインツベルンの屋敷[エントランスホール]


目が覚めたイリヤスフィールにも説明を手伝ってもらって、なんとか僕の疑いは晴れた。
その代わりに言峰がロリコンということになったけど、僕はあんなやつの評価まで気にしてやる筋合いは無い。
―――ともすればイリヤスフィールがまた悪乗りするんじゃないかと心配にもなったが、そんなことはなかった。
むしろ――――実に真剣だった。
――――――――首トンで強制的に眠らされたせいか幾らか体調は回復し、意識も言葉もハッキリしていたため、そういう風に見えたというのもあるかも知れないが―――
一番の理由は、―――――バーサーカーが近くに居て、しかも暴走しているからだろう。

「―――――……わたしが止めるわ。わたしのサーヴァントだもの」

「いいのかよ、お前病み上がりなんだぜ?」

「そうだぞイリヤ。あんまり無理しないほうが……―――――」

「無理じゃない――――いいえ、例え無理でも…わたしがやらなきゃ――――わたしの為に戦おうとして暴走したんだから、けじめはつけなきゃ」

――――――――まあ、こいつがそこまでいうなら僕には止める権利も意味もないな。
それでバーサーカーが止まるなら僥倖だし、止まらないにしてもセイバーならバーサーカーを打倒しうるそうじゃないか。
見返りは大きく、失敗してもリスクは少ない。
精々、バーサーカーが再びイリヤの制御化に入るか否かの違いで、どっちにしたってどうせ戦うことにはなるわけだし。

「――――イリヤ――――確かにあなたはバーサーカーのマスターだし、魔力も膨大よ。――――だけど、暴走したバーサーカーを止めるにはそれでも足りないわ」

「ええ、わかってるわ―――――――だから、あれを使うしかない」

「『あれ』?――――――…おい、イリヤスフィール…それって…――――」

イリヤスフィールは、他のマスターとは明確に違う部分がある。
膨大な魔力や才能もそうだが、それについては遠坂や、ある意味桜だって当てはまる。
明確な違い。それは――――――サーヴァントに対する絶対命令権、すなわち令呪…!
イリヤスフィールのそれ、特別仕様の全身令呪は他の令呪とは全く趣が違う。
それはバーサーカーを日常的に制御するためのもので―――――

―――少しでも使えば、それ以降制御できるかは分からないと、イリヤスフィール本人が言っていた――――!





ここまで



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/635.31 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice