過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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◆DDBjj51DRA
[saga]
2013/09/03(火) 20:05:44.53 ID:37ERAQ8u0
そう考えると、間桐臓硯と言う魔術師は本当に凄い人物だったのだろう。
あれだけの量の使い魔を同時使役して、さらに自身まで形成するとは。
その血を引いている―――と言われても、全く実感がわかない。
「あそこまでの領域―――これはお前の製作者も含めた話だが――その領域に踏み込むまでに、何年掛けたんだろうな」
「かけたのは年月じゃないわ―――――魂よ」
――――幼女の癖に、カッコつけるんじゃない。
「シンジ、勘違いしないでね?魂を掛けて魔術を極めるというのは、廃人になる覚悟のある者のすることよ」
「―――……ぼ、僕にだって、そのくらいの覚悟は―――」
「あってはダメなのよ。だってシンジは……先生になるんでしょ?」
………むう。
幼女に論破されてしまった。
実年齢が年上なだけはある。
「魔術師っていう人種は、揃いも揃って狂人よ。リンもシロウもそうだし、サクラなんてあの通り。だけどシンジはああなっちゃ駄目」
「それは―――魔術師になるな、と言っているのと同じだろ」
「……――『魔術師じゃなくて、魔術使いになれ』――――わたしの父親、キリツグが士郎に言った言葉……」
「……どういう意味だよ、同じだろそんなの」
「魔術師は、根源への到達を望む者。利己で魔術を使う者。……シンジが目指す先生は、こういうものじゃないでしょう?」
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