過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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957: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/09/09(月) 20:44:05.21 ID:GgUtWZ+n0

【慎二くん修行中![遠坂先生]】


「ねえ慎二。あなた、試してみたいこととかある?」

「は?なんだ突然」

遠坂からそんなことを言ってくるとは、珍しい。
鍛錬を監督しているときの遠坂は、それは確かに五月蠅いが、無駄口を叩く奴でもない。
ということは、何か意味があっての振りなのだろう。
僕は真剣に考えて、答えた。

「……まあ、魔術はどうせ出来ないしな。だったら、魔法薬とか魔道具とかを作ってみるのもいいかもな」

このあたりなら遠坂も得意そうだし、教えるのにも向いていると思う。
前にイリヤスフィールに尋ねたときは『ここをズババってやってドカーンだよ!』という擬音のみの説明が帰ってきたので、いい機会だろう。
その点遠坂は感覚では無く知識を土台に道具を作成しているはずなので、理屈狂いの僕の教師としては最適だ。
理論がしっかり把握出来れば、後は自己流でどうとでもなる。

「ああ。確かに良いわね。魔法薬なら材料自体に宿ってる神秘である程度の効果は発揮するし、レシピもある。案外向いてるんじゃない?」

「そう思ったから言ってみたんだよ。お前ならそういう知識もあるだろ?」

「勿論。いやー、あんたに物を教えるのは楽でいいわー。地が優秀だから自分で出来ないことも理屈で飲み込めるし、説明が無駄にならないもの」

「あ?……お前の説明で理解できない奴とか、相当頭が固いか、ただの馬鹿だろ」

「じゃあ、その両方でしょうね」

「誰が?」

「士郎」

あー……なんかお互いに違う方向に勘違いしたまま話を進めて、最終的に取り返しがつかなくなった最悪のタイミングで勘違いに気付く感じだな。
遠坂は優秀だが、無意識下で相手にもその優秀さを求めているところがある。
衛宮は意地っ張りのうえに思い込みの激しい奴なので、子弟関係は上手く行かないだろう。




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