過去ログ - 慎二「お前が僕のサーヴァントか!」その2
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978: ◆DDBjj51DRA[saga]
2013/09/13(金) 23:28:27.20 ID:zzC0ECnN0

「OK、準備できたぜ。ほら、シャーペン出せよ。今日は歴史だ」

歴史―――――イリヤスフィールが最も苦手な部類の科目である。
というか、浮き沈みが激しい。
西洋関連の問題なら、正解率は100パーセントに近い。そのあたりは流石だろう。
しかし、問題は日本史。
こいつの日本に対する理解は、圧倒的にねじ曲がっているのだった。
サムライは斬鉄、斬空が当たり前で、主にヨーカイと戦うのが仕事の人たちだと思っていたり、
ニンジャは空中を自在に駆け、正面から相対した上で敵を打つ者だと思っていたり(この責任はあいつにある)、
ブショーは一騎当千の実力者で、実は全員女の子だと思っていたり―――――
どうやら先代のアインツベルン当主(と某忍者)から詰め込まれたファンタスティックジャパニーズビジョンが払拭出来ないようだ。
あと、西洋関連でも時たま魔術的な解釈をして解答することで×を貰ってきたりもする。

「とにかく……あれだよね…気持ちは分かる、とだけ言っておこう」

歴史という科目は、自分の趣味が出したくなってしまう科目だ。
『授業では違う習い方をしたけど、僕はこういう解釈なんだ!』と意気込んで解答したら余裕で△、なんてことはザラだった。
点取り合戦だと割り切ってしまえばいいのだが、何か良くわからないプライドが邪魔をするというのは、大いに共感できる。
だからイリヤスフィールも、正解が分かっているうえで、間違った日本の知識が邪魔をするのだろう。
だって、その方が楽しいから。

「英語と数学で高い点取れるだろうし、受験の心配はしてないが……一般常識として、な?」

「うっ……だって、お爺様はこれが正しいって……」

「うん、いやだから、気持ちは分かるけど……流石に認めろっての。日本はそこまで愉快痛快な歴史を刻んでないんだよ…」

イリヤスフィールの勉強を見てやっているのは、教鞭をとる練習になると思ったからだが、痛感するのは才能の無さだった。
どうやら、僕は教えるのに向いている性格ではないらしい。
ダダを捏ねた子供への対応の仕方など、皆目見当もつかない。

「痛快なニンジャは居たじゃない!」

「いや、あれは例外だろ……今更だが、本当に忍者だったのか疑問だよ」

「ニンジャだったでしょ!あれがニンジャの有るべき姿なのー!シンジの分からず屋ー!」

「うわー分からず屋って。その台詞お前にだけは言われたくねー」

こんな感じで、僕達の日々は続いて行く。
物語は終わっても、人生は終わらない。
その意味が、不幸を表すか―――幸福を表すか。
凡人である僕には、理解できない事だけど―――――




きっとあいつは、今の僕を応援してくれるだろう。



                               《True End》



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