過去ログ - モバP「お題でSS」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/05(水) 16:54:10.01 ID:oF1bJHBN0

【凛で飴と鞭を巧みに使いこなすPに翻弄されながら依存していく感じでおなしゃす】

渋谷凛とは、かれこれ数ヶ月ばかりの関係になるだろうか。

様々なアイドルをプロデュースしていくにあたり、俺は少しだけ技術を得た。
さて、そんな技術だが、飴と鞭を使いこなすというような単純なもの。
それでも、このプロデュース業には大いに役に立っていたのだ。

「凛。今回、ちょっと気が抜けていたんじゃないか」

『…そう、だと思う。ごめんなさい』

「俺はいいけどさ。凛は大丈夫なのかな、って」

俺の正直な気持ちだ…だが、その裏には当然鞭が含まれていた。
叱るときは当然叱らなければならない。今であっても。
無論、このような関係を築いた今のことだ。

「…少し、考えてみてくれ」

「これから凛はもっと人気になっていく。こういうミスは減らさないと」

『うん』

それに―――。そう続けようとも思ったけれど、やめた。
彼女は彼女なりに思う所があった。それゆえの失敗なのだから。
ならば、ここからは精神的なケアをするのも俺の努めというものだろう。

「最近、忙しかったからさ。少し、疲れてるんだよ」

『………』

『プロデューサーは、私のプロデュース、降りたり、しない…でしょ』

「………」

「そうなることも、あるかもしれない…このままだと」

『そんな―――』

「でも、だ」

「でも、少なくとも、俺は凛のプロデューサーを降りるつもりなんてない」

『だから…これから、ちょっとだけ頭の片隅にでも留めておいてくれ』

『ほら、行こう』

いつもはしないスキンシップのはずなのに、俺は自然と手を引いていた。
恥ずかしがって手を離すと思いきや、凛はそうではなかった。
俺はそれに安堵し、そのまま帰りの道を歩いた。

「………」

「…私、さ。頑張るから、プロデューサーも、ずっとそばにいて」

「そう」

「ずっと、ずっと―――」




「―――――――――――永遠に」

                    おわり




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