2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/06(木) 23:24:28.49 ID:EFc8l7X10
「すまん! 相手方がどうしても緊急の用事がということでな。すまないが時間を遅らせて欲しいということなんだ」
「い、いいよ。プロデューサーが、取ってきてくれた……仕事だし」
「本当にすまん。その間、どこかで時間を潰していてくれるか?」
「うん、大丈夫。ゆっくり、してるから」
……それが今朝のやり取り。
お仕事が朝からあった予定だけど、相手の都合で夜に変わったらしい。
それもさっき突然、電話で。プロデューサーの慌てようはそのせいだったのかな。
「フヒッ……はあ、やっぱり、私いらないから、後回しにされてるのかな。
今日に限って、誰もいない。……キノコーキノコーボッチノコーホシショウコー♪」
なんて心配事をポツリと漏らしてみる。
シーン、と事務所が静寂を返してくる。胸に去来するもの寂しさ。
「……なんだか虚しい。今日に限って誰もいない」
アイドルになれて、せっかく楽しくなってきたタイミングで、こんなアクシデント。
神様は私を見捨てたのだろうか。
「いいよ。私にはいるから、ずっと一緒の友達が」
今日はエリンギ。昨日はシメジ。明日は誰にしよう。
いつだって持って歩けば私の側にいてくれる。……せっかくだ、今日は街をぶらつくことにしよう。
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