3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/06(木) 23:25:21.50 ID:EFc8l7X10
町中は人で溢れていた。
正直、人見知りする自分にとっては少々きつい人混み。だから人でごった返す前に出てきたんだけど、結果はもっと悪い方向に写ってる気がする。
一人、町中でこうしていると、一人だけ浮いた感覚に陥る。
逃げるように人通りの激しい道から逸れて、この時間賑わいのない公園へ。それもベンチに座らず、ベンチの裏を背もたれに、人の目に触れない死角に体育座り。
「はぁ……」
ため息しか出ない。せっかく軌道に乗ってきたのかな、と思った矢先の出来事。
「やっぱり私、巡りあわせ、悪いね……フフ」
そうだね、でも心配しなくても平気だよ。と目の前の親友は応えてくれた。
今日は珍しく事務所に誰もいなかった。
最近仲良くなれた(気がする)子も、今日は姿がなかった。
ソロ活動、しているのか……それとも今日はオフだったのか。
「フヒ……実は、何も知らない」
同じ事務所の子のスケジュールを把握してなかった。
これじゃボッチって言われても仕方ない。ボッチノコー。
「星さん? こんなところで何されてるんですか?」
「フヒッ!?」
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