6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/06(木) 23:28:03.54 ID:EFc8l7X10
輿水さんはドリンクバーとトーストとサラダセット。女の子らしい食べ合わせ。自分とは大違い。
「……食べる?」
「んー、まあ、いただけるなら……あ、やっぱりいいです。そんな今生の別れみたいな顔されたら食べられないですよ。というか、無理やり食べないですから」
「フ、フヒ……そんな表情、してた?」
「ええ、思い切り」
そ、そんな気はなかったんだけど。
それに、友達を好きになってくれるなら、涙を呑んで譲ることだって。
「……親友までいなくなったら、ボッチッチー」
フ、フヒ……笑いさえ出てこない。
「変な人ですね、あなたは」
「や、やっぱり、変なんだ……」
こんなんじゃ、友達なんてできやしないんだ。
アイドルなんて、やっぱり……。
「まあ、ボクはそんな個性的なあなたのことを認めてあげてもいいですよ。面白いですし」
「……フヒ?」
「いいじゃないですか、個性的で。それくらいじゃないとアイドル務まりませんよ」
「あ、ありがとう……」
「まあ、理解するのがちょっと大変かもしれませんが……」
「……ガーン」
思わず口に出すくらいにショックを顕わにする。
やっぱり理解されにくいんだ。
「ボクは優しいので、星さん……いえ、輝子さんを理解してあげますよ。フフン」
「な、名前……」
「イヤでしたらやめますけど」
「そ、そんなことない。……嬉しい。嬉しすぎて……ヒ、ヒャッハー! わ、私にも友達! できた! フヒ、フヒヒヒアッハッハ!」
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