7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/06/06(木) 23:29:51.03 ID:EFc8l7X10
「ご、ごめんなさい。ち、ちょっとテンション上がっちゃった」
「聞いてはいましたが、今のがライブ中の輝子さんのテンションなんですね」
お店の人に声をかけられそうになったところを、輿水さんに助けてもらった。
わ、私一人じゃ、きっと何も言えずにごめんなさいするだけだった。
「あ、ありがとう……こ、輿水さん。う、ううん、幸子、ちゃん」
こ、こっちも勢いで名前で、呼んでみたり。
は、反応がなくて、ちょっと怖い……。
「……ごめ、ごめん。やっぱ、り、今の無し……で」
「いいじゃないですか。そのほうが友達らしいですし」
「と、友達……ヒ、ヒャッ――!」
「騒ぐのは禁止ですよ」
「フヒッ……ごめんなさい」
それから幸子ちゃんとは色々話せた。アイドルになった理由とか、プロデューサーがいつも生意気だ―とか。
プロデューサーは、良い人、だと思うけど。友達、だから。
「結構話し込んでしまいましたね」
「ホントだ……もう、こんな時間」
お日様が南中に昇る時刻、店内もごった返して、きた。
ひ、人がこんなにいっぱい。気づかなかった。友だちとお話、恐ろしい……フフ。
でも、こんなにいっぱいの人に囲まれてると……。
「今すぐ、ボッチになりたい……」
「ちょっ、どうしていきなりそんなテンション下がるんですかっ」
それは、だって人前は……ねえ?
テンション上がり切っちゃえばそうでもないけど、今は親友もすぐ側にいないし。
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