過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
1- 20
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 12:37:17.97 ID:DJ+7loo20
ユミルはそれ以上何も言わなかった。私も水を飲む彼を生き長らえさせてあげたい、とは思っていなかった。
ただ、苦しみから早く楽にさせたいとは感じた。


今回の超大型巨人の襲撃で、またごっそりと兵力が失われたらしい。
ただ、今回もエレンが活躍し、一般市民への被害は最小限に済んだ。もう慣れたけれど、未だに信じられない部分がある。


彼が巨人だということ。


「10体以上はあいつがぶちのめしたかな」


ユミルが説明する。


「いちいち、家を5・6件くらい破壊するのはどうかと思うがな。もっとスマートに戦えないもんかね」


彼女は苦笑交じりに言った。


「まあ、私らからしたらありがたい話だ」


その後、ユミルは一通り話を終えて、死傷者を数えに行くと言ってまた出て行った。私が気を失っていたのは半日程度だった。
襲撃も、すでに昨日のことになっていた。


みんな、事後処理に追われているのだろう。私の足は折れてはいなかったが、傷が深いため3日は安静にするように医師から告げられた。
歩けないわけではなかったので、後ろめたさもあったが、ほっとしていたのも事実だった。


ベッドの上は平和だった。少なくとも私のベッドの上は。


ユミルが暇を見つけては――たぶん、上司の目を盗んで来ているのだと思う――食べ物を持って来たり、
話をしたりしに来るので退屈はしなかったし、不安も紛れた。


他にも、サシャやコニー達も一度顔を見せに来てくれた。嬉しくて、少し泣いてしまったのはユミルには内緒だ。
久しぶりの休暇の一日目は、そんな風に過ぎていった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
106Res/75.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice