過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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[saga]
2013/06/07(金) 16:18:55.03 ID:Xi4wfY2R0
いつまでも、ユミルに甘えているわけにもいかない。彼女だって、いつまでも私の傍にいるわけではない。
「ねえ……」
私はその声に心臓が跳ね上がった。暗がりにぼんやりと人の影。
「眠れないの?」
私のベッドの向かい側の少女だった。
「そうだけど……あなたも?」
「うん……」
「どこか痛いの?」
「ううん」
彼女はこちらをじっと見ている。どこかで見たような眼差し。
「昼間のそばかすの人、よく来るわね」
「え……ああ、同期だから」
「羨ましいわ。私、お見舞いに誰も来てくれないから。まあ、来たくても来れないんだけど……」
「それって……」
「巨人のお腹の中だから。次は私かな……。その前にここで死んじゃうかもしれないけど」
「縁起の悪いことは言わない方が……」
「そうね……」
「ひどい怪我なの……?」
「ええ……」
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