過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 01:30:55.05 ID:uskRd4wD0
「大丈夫か、クリスタ? 覚えてるか? おまえ、巨人に足を捕まれて……落ち着け、おまえ足折れてるかもしんないぞ」

「え?」


私は聞き返す。そう言うユミルの蒼白な顔に驚いていたが、立ち上がろうとして右足に鋭い痛みを覚えて我に返った。


「いっ……?!」

「ば、おまえ、いきなり動かす奴があるか……」


さっきまで何か夢を見ていた気がする。


「私……」


喉にも痛みと渇きを覚えた。声がかすれる。


「ちょいと数が多かったが、まあ大丈夫だ。先輩方がやってくれた。また、あいつらが壁を破壊して入ってこなければの話だが」


そうか、また大型の巨人が出現したんだ。


「……クリスタ。お前ホント生きてて良かったわ……っはあ」


喉が張り付いて上手く声が出なかった。心配してくれてありがとう。


「……」

「クリスタ? 喉乾いたか? ちょっと水もらってくるから、待ってろ」


小走りにユミルが部屋を出て行く。私はきょろきょろと周りを見渡した。
どうやら救護室のようだ。廊下ではカラカラと忙しなく何かを運ぶ音が聞こえる。


目まいがした。


まだ、生きていることに。




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