過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/06/08(土) 23:49:19.13 ID:9xk72eM00
「な……」
彼女はそれを聞くや否や、素早く顔を両腕で隠した。
「……ユミル」
「……」
「可愛い」
「……止めてくれ」
「じゃあ、かっこいい……あ、嬉しい?」
ユミルはまた何も言わなかった。口元を必死に隠そうとしているのが手に取るように分かって、私は息を吹きだしてしまった
腕の隙間からユミルが睨み付けてくる。私が悪いんじゃないよ、可愛いユミルが悪いの。
と、言ったらますます困らせてしまうだろうか。それも、楽しい。
「えへへ……」
一人愉快な気持ちになって、ユミルのあまり柔らかくない胸にすり寄った。
「うッ……」
頭上でうめき声が聞こえた。失礼してしまう。
「私は……人に愛されるような人間じゃない」
「だって、私女神なんでしょ……?」
「自分で言うか……普通」
「私だって……胸を張って人に愛してなんて言えないよ。いつも、どうやって死ねば自分を認められるか……そんなことばかり考えてたのに……」
私はユミルの両腕を掴んで頭上へと押しやった。
「死ぬことが存在理由だと思ってた……あなたと出会う前は」
彼女の薄い唇に、私のを押し付けた。
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