過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 20:38:04.25 ID:/PAR3afp0
彼女はもう息をしていなかった。先ほどまで、私を殺そうとしていたのに、ぴくりとも動かない。
星々が彼女の前頭部を赤く照らし出していた。

サシャに肩を貸してもらいながら、死体の傍に立っているユミルにゆっくりと近づく。
感情のない顔で彼女を見下ろしていた。


「……どうして」

「は?」


ユミルがこちらを向く。


「殺さなくても……」

「……信じられないな。殺されかけたのに、よくそんなことが言えるもんだ」


声を押し殺して、ユミルが言った。私も、そんなことをなぜ言ったのか分からない。
まだ、どこかで信じているのかもしれない。それとも、彼女の敵を討ちたいという気持ちを
労っているのだろうか。


彼女は無駄死にした。誰のために、何をしたかったのだろうか。
手伝おうとしたのも、邪魔したのも結局は私だった。


私は誰のために何をしたのだろうか。



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