過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/19(水) 20:45:21.51 ID:/PAR3afp0
「じゃあ、私がこの人を逃がしたことにします。理由は食べ物をくれたから。どうですか?!」

「どうですかじゃねえよ、バカ……何の解決にもなってねえだろが」

「いいじゃないですか、それでクリスタが助かるかもしれないんですよ!?」

「おめでたい脳みそしてるじゃねえか……お前も、底無しのお人好しだな……涙も出ねえ」

「私体力だけはありますから、尋問なんかちょろいですよ!」

「……寝てるお前を叩き起こしたのは私だ。鼻が利くってのは本当だったんだな。クリスタの匂いを辿るなんてな……助かったよ……感謝してる」

「何ですか、改まって。いいですって、仲間なんですから」

「ああ、お前らみたいに後先考えないバカとお仲間で……最高に……最高に泣けてくる」

「ユミル?」

「ありがとな……また、夢の続きでも見てくれ」


ぼんやりとした視界の中、ユミルがサシャのみぞおち辺りを殴ったのが見えた。
瞬間、私はサシャと一緒に地面に崩れ落ちる。


「……ッ」


サシャの身体が覆いかぶさってきて、私は仰向けに地面に転がった。
綺麗な夜空と、ユミルの俯いた顔が見えた。



「クリスタ……」

「……ユ……」


声がかすれた。


「……お前、次死のうとしたら……思いっきり殴らせてもらうからな」


彼女は―――笑っていた。いつものように、引きつったように。


視界にきらりと光るものが見えた。ナイフ。フルーツナイフのようだ。それで、私を指すのかと一瞬思った。
が、次の瞬間、目を疑った。彼女は、その切っ先で自分の手の平を切りつけたのだ。


次に、熱風――――そして、首の付け根に衝撃。
私の意識はそこで途絶えた。



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