過去ログ - 千早「居ない筈の貴方」
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1: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:29:05.43 ID:/rY7KXeB0
Pと千早の二人の物語です。(千早視点)
少しだけ社長も出るみたいです

千早視点へ移動するにあたり、回想シーンから始まります。(むしろそれを入れたいが為に千早視点)
今回はその影響もあり、前作よりも少し長めになりますがお付き合い頂けたら嬉しいです。

一部目に当たる 千早「昔の貴方に、戻って」 の後に位置する二部目の物語となります。
でも、王道展開だけは譲れない!

また、この部分意味わからんぞ! 等と言う台詞等も何箇所かあるとは思いますが
それは三部目にて意味が明らかになりますので、今は生暖かい目で見て頂けると幸いです。

※途中まで病み千早の為、キャラ崩壊注意
※経験不足故、至らない点もあろうかと存じます
※回想も既に病んでいる状態で行っている と言う設定になっておりますので、ご注意ください。

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2: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:30:05.97 ID:/rY7KXeB0
貴女が例え彼に捨てられたと思い込んでいても、貴女を想う彼の気持ちは裏切らない

彼を想う貴女の気持ちもまた、裏切らない

再び止まった時を動かせるのは「彼」だけ
以下略



3: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:30:34.57 ID:/rY7KXeB0
「私、貴方が居てくれないと……」

恋と。

「今、どこに居るの……?」
以下略



4: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:31:09.34 ID:/rY7KXeB0
今から約四ヶ月前、私がデビューする前の事。
私とプロデューサーは、オーディションへ向けたレッスンに追われて躍起になっていた。

「俺は、絶対に千早をトップアイドルにする」

以下略



5: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:31:56.46 ID:/rY7KXeB0
私はそんな変わっていくプロデューサーが心配で堪らなくて。
その結果、レッスンに完全に打ち込む事ができずミスを連発するように。

そのミスをプロデューサーに厳しく指摘され、私もそれを直そうとできる限りの努力をしたつもりでも
プロデューサーの事が心配で堪らず、ミスは結局直らずそのままオーディションを受ける事に。
以下略



6: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:32:25.30 ID:/rY7KXeB0
それでも、結果は伝えないといけない。
私は泣きそうになりながらも結果を伝えると、プロデューサーから話があると言われ不安に。

不安感はありましたが、いざ話を聞いてみると
私の体調を気遣ってくれていただけのようで少し安心。
以下略



7: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:33:00.84 ID:/rY7KXeB0

でも……そんなに都合良く終わる筈が無かった。

プロデューサーは「レッスンの内容」についての話を切り出してきた。
私ははっとしてしまい、黙り込んでしまう。
以下略



8: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:33:29.74 ID:/rY7KXeB0
私は強がってプロデューサーの質問を押し退け、レッスンの内容を変えないように言ってしまった。
それが……それこそが間違いだったのかもしれない。

私が強がった結果、事態は何も変わらなかった。変わらなかったように見えた。

以下略



9: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:34:15.82 ID:/rY7KXeB0
次の日も、朝一番で挨拶した時は気まずい空気のまま。
それでも、プロデューサーは私に気遣っているのか声を掛けてくれる。
……それでも素直になれなかった自分が、憎い。

そのまま気まずい雰囲気でのレッスン。
以下略



10: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:35:03.60 ID:/rY7KXeB0
何故私はミスをし続けるのか。
心配して声を掛けた所でプロデューサーは元に戻ってはくれない。
それどころか、八つ当たりのようにして私に強く当たる始末。

私の中の何かが狂うような感覚と共に、その日は自主練習を続け翌日に備えた。
以下略



11: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:35:30.84 ID:/rY7KXeB0
――もう、何でもいい。
何も変わらないなら、変わった物も悩んだ事も全て捨て去れば良かったんだ。
全てを捨て去った気分になってレッスンに挑んでみるとミスも全く無くなり
身体が軽いような感覚。でも、それと同時に抜け殻のようになった私の目からは

以下略



12: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:35:59.23 ID:/rY7KXeB0
貴方は私に必死になって声を掛け続けてくれた。
まるで、貴方の中で止まっていた時間が動き出したように。

私の耳には「戻って来い」と言う言葉が響き続ける。
何度も何度も貴方は私の名前を呼び、動かない私を呼び戻そうとする。
以下略



13: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:36:37.59 ID:/rY7KXeB0
できる事なら、すぐにでも言葉を返したかったのに。
今ならプロデューサーが変わった理由を聞ける気がしたのに。

涙声の貴方は必死で名前を呼んでくれた。
それでも動く事ができなかった。
以下略



14: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:37:07.45 ID:/rY7KXeB0
貴方の温もりで私の凍りついた心は再び動き出した。

貴方は悩み続けていた事を泣きながらも全て私に打ち明けてくれて
やっと――昔の貴方に戻ってくれた。
やっと、いつも通りの私達に戻れた。
以下略



15: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:37:44.69 ID:/rY7KXeB0
……そう思っていたのに。
……そう信じていたのに。

オーディションに受かり、デビューが決定し
……全ては順調に進んでいたように思えたのに。
以下略



16: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:38:20.30 ID:/rY7KXeB0
プロデューサーが突然私の傍から姿を消した。
普段なら残す伝言すら残さずに、突然。

最初は風邪とか、何か忙しいのだろうと考え仕事に励み続けていた。

以下略



17: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:38:50.40 ID:/rY7KXeB0
それなのに何の伝言も残されてはいなかった。
唯一聞けたのは「都合上、遠い場所にいる」と言う事だけ。

プロデューサーの事が心配で
逆に言えばただ、それだけの事なのに私は仕事すら手につかない状態に陥っていた。
以下略



18: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:39:34.11 ID:/rY7KXeB0
プロデューサーが話してくれた「時間が止まった頃」のように
貴方が居なくなった事で私の中の時間も止まってしまったのかもしれない……。

何でだろう。何とも思っていない筈なのに。
ただのプロデューサーなのに。
以下略



19: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:40:08.07 ID:/rY7KXeB0
プロデューサーは……貴方は
私の事を「見ていてくれる」から……
私の事を「一番に考えてくれる」から……
それだから、私も貴方の事を一番に考えるようになったのかもしれない……。

以下略



20: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:40:33.19 ID:/rY7KXeB0
「如月君」
「――!?」

気がつくと、私の傍に社長が立っていた。

以下略



21: ◆K/laHoEzHc[saga]
2013/06/07(金) 14:41:21.64 ID:/rY7KXeB0
手紙……?
私への伝言は何も無かった筈じゃ……?

「隠していてすまない。 私はとある人物に頼まれて、今まで渡すのを躊躇っていたんだ」
「今まで……私が辛い思いをしているのを知っていて隠していたんですか?」
以下略



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