過去ログ - ほむら「……革命家の魔法少女?」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 20:54:29.18 ID:Zp0FScQf0
■六〇七号室■
事細かに指示を与えて、部下達を送り出した“大佐”は、
ブレザーの少女が土産において行ったピース缶より煙草を一本取り出し、
ライターで火をつけようとして、、止めた。
このホテルが、一部の喫煙スペースを除いて禁煙なのを思い出したのだ。
喫煙スペースに行って吸う事も考えたが、
この国は少年少女の飲酒喫煙に関してとてもうるさいという話も同様に思い出し、
苦笑いを一つして、ピース缶もライターもトランクへと押しこんだ。
大佐「〜〜♪」
そして口笛を吹きながら、ブレザーの少女のもう一つのお土産を、
彼女の置いて行ったボストンバッグより取り出す。
それは巾着付きのビニール製の袋に入っていて、
“大佐”はそれを慎重に取りだした。
――黒光りするソレは、一丁の短機関銃だった。
『イングラムM10』あるいは『MAC-10』などと呼ばれる短機関銃で、
命中精度は悪いが、白兵戦で絶大な威力を発揮する代物である。
基本的にロシア製や中国製を使う事の多いヤクザなどが、
時々持っているのが摘発され報道されるように、
アメリカ製の本銃も非合法に日本にも入り込んでいる。
それを、ブレザーの少女は仕入れて来てくれたのだ。
本拠地にはもっと優秀で威力のある銃火器が大量に保管されているが、
それらをわざわざ持ち込むよりも、日本国内で密輸品を手に入れる方が、リスクが少ないのだ。
魔法を使えば、本拠地からの持ち込みも不可能では無いのだろうが、
余計な魔力は使わないに越した事は無い。
“大佐”は、マガジンと銃弾に加えて、出来ればと頼んで置いたサプレッサーも入っている事を確かめる。
それらを再び袋に戻して、ボストンバックへと仕舞おうかと考えていた――その時であった。
大佐「――」
“大佐”は口笛を止めると、入り口の方を見た。
そしてイングラムを仕舞う手を止めた。
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