過去ログ - ほむら「……革命家の魔法少女?」
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47:[saga]
2013/06/09(日) 05:03:23.68 ID:ftk6/yPB0


■見滝原 魔女の結界■


暁美ほむらが止めていた時間を再始動させると、
ありったけの.50AE弾と手榴弾の爆発が『芸術家の魔女イザベル』の凱旋門染みた体へと突き刺さり、
魔女は悲鳴を上げながら消滅していく。

ほむら「……」

魔女の消滅に伴い結界もまた崩れ始め、
最後には陽炎のように揺らめいて消滅した。

そして夕陽に照らされた見滝原と暁美ほむら、
魔女の遺したグリーフシードだけがこの場には残っていた。

ほむら「……」

鉄面皮のほむらは、戦利品である筈のグリーフシードを拾い、盾へとしまった。
ほむらは徹底した無表情で、そこには魔女を仕留めた事への達成感、
グリーフシードを得た事への高揚感といった、浮かべていても良いような表情は微塵も見えない。

余りにも『同じ得物』を狩る事を続けて来たほむらに取って、
最早魔女狩りは単なる作業でしか無く、そこには何の感慨も残ってはいないのだ。

ほむら「……」

ほむらは辺りを軽く見渡し、マミのような他の魔法少女の姿が見えないのを簡単に確認すると、
すぐにその場より小走りで立ち去った。

この時間軸においても、彼女にはやらねばならぬ事が余りに多い。
こんな所で、余計な時間を消費している余裕は、ほむらには無かった。

――その余裕の無さ故に、彼女は気付かなかった。



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