過去ログ - 暁美ほむらと、もう一人の時間遡行者
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 23:29:54.34 ID:VMzffExAO
場所は私の家に移らされた。
雨の中で話を聞くのは疲れるし、彼女も私もびしょ濡れだったから店にも入れなかった。
自分からは何もしそうにない様子の少女に小さく溜め息を吐いて、仕方無く髪を拭いてやる。
その間、この表情のない少女について考える事にした。
まどかが世界を終わらせる?
そんな話が、本当にあるの?
そもそも数万年先って本当なの?
疑いの眼差しを向けている内に、思考が停止した。
未来から来た事を疑って、その言葉を信じない。
今の私は、いつかのあの子達と一緒だ。
考える事もなく、信じる事もなく、そしてそれが真実と知って絶望し死んでいった少女達と。
そんな事があってから、私は彼女達に未来から来た事を告げなくなった。
彼女達と同じ気持ちを経験して、自嘲気味に笑った。
昔は何故信じてくれないのかって悩んで、怒って、悲しんでたっけ。
思えば、あの位の時が一番全てに対して懸命だった気がする。
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