22: ◆1tBDHI3yRAXR
2013/06/08(土) 23:04:46.88 ID:JUhBtsdI0
『アタシが教えることはもうないっすね』
その言葉が胸に刺さる。
『……そんな悲しい顔しないで欲しいっす。それにまだ最後の宿題があるっすよ?』
分かっていたことだけど、どうしても悲しかった。
『お題は無しっす! 蘭子ちゃんが好きなのを描くっすよ!』
でもそれ以上に。
『自分の心に正直になって描くっすよ。蘭子ちゃんなら描けるって──』
沙紀さんの期待に応えたいと。
『──アタシ、信じてるっす』
私の心が言っていた。
「……良い絵っすね」
「……ありがとうございます」
「一応、聞くっすよ? 何で……この絵を描いたんっすか?」
「好きなのを描けって言われました。だから──」
「──沙紀さんの絵を、描いたんです」
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